瞑想中に視たロミロミ

私はよく瞑想をします。
何かに行き詰った時、心を落ち着けたい時、答えが欲しい時、あるいは自分に還りたい時・・・瞑想をすることで自分自身を保つ様に心掛けています。
音楽を聴きながら、ただただ無心になり心を委ねる様な瞑想をすることもあれば、ストイックに一心に何かに集中する瞑想法を行うこともあります。または、ブッタ(お釈迦様)が悟りを開いたと云う瞑想法、「ヴィパッサナー」で心身を集中させることもあります。

今から6年前のある日のことです・・・。

仕事で訪れていた軽井沢でのことでした。仕事終わりの午後のひと時、宿泊先のコテージで1人のんびりと過ごしていました。目を閉じてゆったりと時間の流れに身を委ねていたのですが・・・だんだんとウトウトしはじめました。なんとも心地よいひと時です(笑)

すると、いつの間にか瞑想状態になったんでしょうね・・・

ふうっと・・・古代ハワイアンらしき人の姿が脳裏に浮かび上がりました。私にとってこうゆう現象は、割とよくあることなのです。私が瞑想をするのは、この状態を味わいたいからでもあります。それは、よく当たるという占い師に聞くよりも、どんなに外さないという霊媒師に視てもらうよりも、サイキッカーである友人に答えを求めるよりも、私自身にとって必要な情報であり、確信ともいえる導きなのです。
この日は瞑想をしようと試みた訳ではなかったのですが、自然と瞑想状態へと入っていきました。

そのハワイアンは男性でした。大きくはないけれど、小麦色の肌で、割と恰幅のいい体形です。少し黒色の混じった白髪で、深いシワが刻まれた顔立ち。白内障なのか、少し白濁した瞳。手入れの行き届いていない白い髭。服装は片方の肩には布が掛かっていて、もう片方の肩が出ている感じ。場所は・・外とも言えない、かといって室内とも言えない、中途半端な・・それでも、あれは家なんでしょうか? 地べたに葉っぱ?の様な物が敷き詰められています。そこにうつ伏せに横たわっている人が居ます。(横たわっている人が男性なのか?女性なのか?よく分かりません)

その人は※カフナなのでしょうか?それは定かではありませんが、その施術者は杖の様な物で自分の身体を支えて立ち、横たわっている患者(?)に自分のかかとを使って何やら施しているのです!!

※カフナ:・各専門分野の聖職者・祈祷師・医療・施術家・薬草学・霊力を持つ人

私の知っているロミロミは・・・

  • アルナエルフラージュ・・・前腕の柔らかい部分を密着させスライドさせる
  • エルフラージュ・・・手の平全体を密着させ一定のリズムで軽擦する
  • ペトリサージュ・・・骨に沿って、または骨のまわりに圧をかけて揉む、または流す。

(まだまだ沢山の手技がありますがここでは割愛させて頂きます。)

ロミロミはベッドに横たわったクライアントに、ハワイアンミュージックに乗せてアルナ(前腕)を密着した状態でスライドさせるなど、とてもゆったりとした優雅なリラクゼーションです。

わたしが瞑想で視たロミロミは、そんなロミロミとはまったくかけ離れた、足で施すロミロミ!!!(((*_*)))???
それは本当に驚きでした!
それでも、この足を使って施すロミロミが、“”古代ハワイアンのロミロミである!”と、根拠も無いのにその時確信したんです。

 

ロミロミのセラピストなら誰もが知っている「アンティ・マーガレット」。
1960年から1990年代まで、ロミロミを広めるためにスクールとして開校し多くの門下生に伝えたことで知られています。
そもそも古代ハワイアンはロミロミを、直系の血族に口頭で伝承してきました。アンティ・マーガレット女史は、祖父から伝授された秘儀を家族の枠を超えて公へと広めたのでした。クリスチャンであった彼女は単に技術を教えるだけでなく、
「施すのは私では無く、神なのだ」と・・・。「神と繋がることで施すのよ」・・・と、伝えていたそうです。

 

ここからは、私独自の見解です。

白人がハワイの地に足を踏み入れてからは、ロミロミの歴史は決して平坦なものではなく、苦悩の歴史を辿ったと聞いたことがあります。外国人の心無い誹謗中傷から、カフナがロミロミをすることを止めてしまったり、封印されてしまったり・・・

古代ハワイアンは文字を持たない民族であったとされています。その為、記述として残っている書物は外国人が入って来てからのモノでした。つまり今、世界中にロミロミとして認知されているのは、外国人が入って来てからのモノです。

先程述べた「アルナエルフラージュ」等のロミロミの技法の名称はフランス語です。

その後、ハワイはアメリカの領土となり、ロミロミはアメリカの国家資格となりました。国家資格を持っていなければ施すことは許されないとさえ囁かれています。

ですが、皮肉にもこうして外国人に知れらたことで世界の人々に知られることとなったロミロミ。

今、私達ロミロミセラピストが施している手技は古代ハワイアンの技法では無くフランスやアメリカによって着色された現代版ロミロミです。それが悪いとか、いい加減と言っているのではありません。理にかなった素晴らしい技法です。

それでも、私はただただ古代ハワイアンが伝承していたロミロミに果てしない探求心と忘却へのオマージュがあるのです。今や絶滅危惧種と言っても過言ではないほど純粋なネイティブハワイアンに逢うことはできないと聞きます。そんな現在ではありますが、古代のロミロミを伝承し続けているカフナに逢うことが私の今世のミッションの1つでもあります。

 

そんな私がロミロミセラピストとして、また講師として携わることとなったきっかけのお話をさせてください。

この道へと導いてくださったのが、私の恩師であるクム(師匠)。

ハワイオアフ島マカハ在住「朱いハイビスカス」主宰の

朱実・リノ・カウラオヒです。

この方に出逢っていなければ今のわたしはなかったかも知れません。

 

クムの存在は、書籍の出版もされていましたし、ハワイのガイドブックにもヒーラーとして存在を紹介されていましたから、よく存じ上げていました。

そんなクムとの出逢いは、2015年の夏、東京広尾で開催されたお茶会への参加がキッカケでした。

お茶会と言ってもクムが広尾にいらっしゃるのではなく、広尾のスタッフ(マナヒラー)そしてFacebookの告知でこの情報を知った私と友人。そしてその他の参加者が、ハワイオアフ島マカハのクムとビデオ(パソコン)でお話をするというカタチのお茶会でした。今で言うZoom会議のようなものですね。

 

クムは自宅の庭のラナイの椅子に座ってお話をされました。参加した全員ひとりひとりに対寧に話しかけてくださる気さくなお人柄がとても印象的でした。また、朱いハイビスカス日本代表の彩さん。そしてマナヒラーでありながらお茶会に参加されていた、のりこさんやその他のマナヒラーの皆さんのお人柄に惹かれたことを今でもハッキリと覚えています。そして何より、クムがいらっしゃる後方のマカハバレーの景色があまりにも美しかったこと!この世のものとは思えないほどの大自然!バックに広がる雄大で荘厳な景色!!!

その世界へ飛んでいきたい!!!と、心を鷲掴みにされた私は、もともと予定していたハワイ旅行をキャンセルしてクムの居るマカハへと一足飛びに舞い降りたのでした・・・

あの日・・あのマカハで過ごした日のことは今でも私の宝です!

クムそしてお嬢様のしおりさんに施して頂いたロミロミの感触はとても心地よく、あの時、人生のどん底とも言える八方ふさがりの悲しみに苛まれていた私に希望をくれたのがクムでありクムの家族であり、時を同じくして参加した友人であり、メンバーであり、マカハの大地であり、そしてロミロミでした・・・

 

優しい癒しのロミロミ中、疲労困憊していた私は旅の疲れも手伝ってか、すぐさま深い眠りにつきました・・・

マナに溢れるロミロミに心身ともに癒された私ではありましたが、それでもロミロミを施されながら、多忙な日々を送っていらっしゃるクムがお疲れであることは直ぐにわかりました。

すっかり癒された私は「良かったら、私にロミロミをさせてください」そうクムに申し出た私に、クムは喜んで応じてくれました。

25年前(当時)このハワイの地に家族で根を降ろし、生活をすることがどれ程の苦労であったことでしょう・・・今でこそ豪邸に住み何不自由なく暮らしている様に見えていても、ここへたどり着くまでにどれ程の苦悩があったのでしょうか?その証がクムのその手に・・身体の節々に・・深く刻まれている様に感じたのでした。

 

クムからのスカウト

クムへ感謝の気持ちで施したロミロミでしたが、やがてクムは深い眠りへと入っていかれました。

クムが眠っても、私は手を止めることなく施していましたが・・・どれくらいの時間が経ったのでしょう?

ふぅっと目を覚ましたクムがしばらくして・・・

「うちで講師にならない?」と声をかけてくださったのです。
私はすぐさま
「私、国家資格は持っていません」そう応えてた私に
「何、言ってるの?ロミロミはハワイアンのモノよ!」そう訴えるかの様に力強く言い放ったクムの言葉が私の心に突き刺さったのでした。私がこれまで、わだかまりとなっていた想いを一気に吹き飛ばしてくれたその言葉が言霊の様に心に響いたのです!!

「そうですよね!!」そう言ったものの色々な感情が駆け巡りそのあとは何も言えなかったことを覚えています。

ロミロミはハワイアンのモノ!

この言葉が木霊する中、思い出したことがありました。そう・・あの瞑想中に視た“足で行うロミロミ”です。

「私、瞑想中に古代のハワイアンがロミロミを足でする姿を見たんですよ。きっと足も使ってやっていたんだと思います。」そう言うと・・・

「なーに言ってるの!そうよ!足でもするのよ!私はクム(クムの先生)から足のロミロミを習ったわよ。先ず自分に合った木の枝を探すの。その枝を杖にしてやるのよ。」

きょええぇぇぇーーー!!!

Σ(((゚Д゚)))----!!!

それは もう確信でした!

こうして導かれたかのように、あの時に視た瞑想は確信となり、腑に落ちた私は・・数々の奇跡か偶然か?はたまた必然なのか?クムの恩恵を受けて本格的にロミロミの道へと導いていただくこととなったのでした。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

ロミロミの歴史・秘儀などまだまだ続きます。どうぞお付き合いください。

lana Natsuko

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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