さて今回は、催眠療法・ヒプノセラピーについて少しお話しさせてください。
先ずは、わたしの体験談をもとに話を進めさせて頂きますね。
私が催眠療法を最初に体験したのは、今から18年程前でした。
催眠療法と言っても さまざまな療法があるようですが、私は「過去世退行催眠」を受けました。
その名の通り、過去世へと導かれて行く催眠です。
今世に持ち込んだ問題の糸口が過去世にある場合があると聞き、どうしても知りたかった私はこの過去世退行催眠を受けることにしました。
通された薄暗い部屋に存在感のあるリクライニングチェアーあります。テーブルに置かれた水晶の天使の置物、水晶のクラスター、観葉植物・・・これらの装飾が雰囲気を醸し出しています。
部屋のほぼ中央に置かれたリクライニングチェアに座るよう案内され・・
それは始まりました・・・
・・・・・・・・・・・・
誘導の声に導かれながらイメージをするのですが、なかなか催眠状態に入らなかったことをよく覚えています。
(中略)
「貴方にとって 最も 重要な 過去世へと還って行きます」
強弱と緩急をつけながら、時にはゆっくりと・・時には力強く導かれるのですが・・どうしても催眠状態へと入ることが出来ません。
どれくらいの時間が経過したことでしょう?多分40分近くは経っていたと思います。
60分という時間枠でしたから、うとうとと・・ うつろいながら、視えて来ないことへの焦りが出てきた
その時です・・・
これまで、私を導く為のナビゲーションが、目的地を明確に示されたのです。
「これから・・ 貴女にとって 重要な過去世の扉を貴方自身の手で開けます」
その誘導の通り 大きな扉を 私自身の手で開けます。
間違いなく その扉を開ける私の手を見ている私がいます。
映画のスクリーンを観る感覚ではなく、まさしく私がその世界に居るのです。
扉を開けると 先ず目に飛び込んで来たのが、上流階級の人々が集う大広間でした。
そして・・私の視線は迷うことなく、一人の男性へと焦点を当てます。その男性を中心に多くの人々が集っています。
不思議なのは そのナビゲーターの方の誘導です。
「ここは中世のスコットランド。大広間には彼に意見を求める為に訪れている人々がいます。」
私が視ている そのままの風景をナビゲーションするのです。
私は迷うことなく その世界へと引き込まれて行きました。
そして、そこには間違いなく私の感情が伴っているのです。
「その群衆に、ひと際 美しい女性がいます。スレンダーでプラチナブロンド(銀髪)。歳は20歳前後。とても20歳には見えないほどの落ち着きを漂わせた風貌で、どこか・・儚げです」
ナビゲーターがこう表現する女性・・これ私です(*_*)
息を吞むほどの絶世の美しさ!そして何とも言えない雰囲気を漂わせていました・・
いやぁ・・ほんとーーーに美しかったぁーーー!(今世のわたし、何でこれなん?真逆やん!笑)
やがて・・人々が一人。また一人と彼の元から離れて行きます。
私と目線が合い お互いに歩み寄ったところで 場面が切り替わりました。
(実はこの時のことはテープに録音してあるんですね。何度か聞き返しましたから18年近く経った今でもはっきりと映像が浮かびます。その後 執着になるからと捨てましたが・・)
(中略)
こうして重要な過去世・・その第一回目の過去世誘導は終わりました。
第1回目・・と、表現したのは その後 何度も何度も催眠療法(過去世誘導)へと足を運んだからです。
2回目の誘導では、過去世へと誘導されることへの恐怖心が取れたせいか?時間こそかかりましたが、1回目とは違い本来の誘導・・つまり ナビゲーターの質問に 私が視えている光景を伝えるカタチで進められました。
(中略)
ナビ「足元を見て下さい。何を履いていますか?」
この誘導で自分の足元を見た瞬間!!!
私の動悸が激しくなりました!
走っているんです!追手に追われながら・・・
一心不乱に走る傷だらけの その足は・・何も履いていませんでした。
(その後に聞いたテープには私の激しい息遣いが残っていました)
ナビ「誰に追われていますか?」
私「味方です」
そして・・・場面が切り替わります
お屋敷らしき敷地内である急斜面を傷だらけになりながら駆け降り 約束の場所へと たどり着いた瞬間に飛び込んできたのは あまりにも無残な光景でした・・・
その光景を目の当たりにしながら泣き叫ぶわたし!!
(この場面の内容を明かすことは控えますね)
ただ本当に不思議なのは、あとで調べて分かったのですが、今回の過去世に出て来た人物が被っていた帽子で、この場所がアイルランドであることが分かりました。
もっと不思議なのが・・この過去世誘導へと導かれることになる5年前に体験していたこと・・
つまり、さかのぼること今から23年前・・これは、催眠ではなく現実体験の話しです。
海を眼下に見下ろす高台で意識を失いかけたことがありました。
音が遅れて聞こえてくる感覚と、立っていられない程の目眩。声もうまく出せませんでした。
実は、この過去世誘導で視た風景とあまりにも似ていた場所だったんです。
5年前に視た風景がここ(アイルランドでの過去世)に結びついたことに驚きを隠せませんでした。
あと1つだけ・・ (泣き叫ぶわたしが視たこと ほんのさわりだけお話しすると)
ある男性が捕らえられ両腕を掴まれ、右肩に剣を突きつけられていたんですね。
その方、現世でも右肩を負傷していることを思い出しました。右肩の負傷が理由で熱望した人生を歩めずに断念した方だったので・・分かりませんが、ここでも右肩の負傷のシーンを視て何か現世に繋がる意味があるのかな?と、思いました。
こうして、足繁く 過去世誘導へと通った私は・・・
現世を生きられなくなってしまいました・・・
今 考えたらおかしな話しですよね。
過去世に意識や感覚、ひいては感情を引っ張られて生きているんですよ。
もう終わってしまった過去世を後悔する生き方・・
勿論!今では しっかりと現世に意識がありますから・・
今では、なんておかしな感覚だったのだろうと客観視できますが、あの時は本当に真剣に過去世に囚われていましたぁ・・・いかん!いかん!
そんなこんなで、のちに出逢ったのが・・
ヒプノセラピーでした!
これは、属に云う インナーチャイルド もしくは ウニヒピリ にフォーカスする誘導です
過去世に誘導する催眠より20倍難しいとされています。
前回のブログ
「封印することで守られている潜在意識」
この守られている潜在意識にフォーカスします
この潜在意識にこそ重要な答えが隠されているのです。
では、どうやってこの封印された潜在意識にフォーカスするのでしょう?
それが・・・催眠療法 なのです
顕在意識と潜在意識との境界線に蓋(扉)があるとしましょう。
催眠療法によってこの境界線である蓋をパカっと開けます。
なので ナビゲーターの声がダイレクトに潜在意識へと届きます。
そこから封印された記憶を呼び起こします。
私はセラピストであり、鑑定士ですので、クライアントの皆様を
身体からアプローチしたり、時にはヒーリングでエネルギー調整をしたり・・・
タロットで導き出したりと・・・
これって自分のことでありながら、セラピストや鑑定士から伝えられたことを感覚として受け止めるんですね。自分のことでありながら・・ここキーワードです!
自分のことでありながら、時間が経つと薄れて行くんですよ。
それは・・自分のことでありながら、人から聞かされたことだからです。
ところがーーーー!
ヒプノセラピーは自分の中・・・
潜在意識に封印された情報を自ら取りに行くことで気付くんです!
これって深いんですよ。
自分自身の中へと自分で入って行くんです。
それが故に非常に難しいです。何重にも何重にも施錠をかけている方もいらっしゃいます。
そう簡単には開かさせてくれないんですね・・・
でもでも・・何重にもかけられた施錠が開いた時・・・
その未知なる領域へとフォーカスできた時・・・
本当の意味での自分と対面できるのです。
次回は、私の体験を踏まえていよいよヒプノへと迫って参ります。
最後までお読み頂きありがとうございます
lana 無月子